「すぐりと木いちごは、ただの庭木」2011/5/11
八ヶ岳のなじみの大工さんが、庭を見て、「すぐりをわざわざ、ヘェ、植えたのかい」「木いちごもかい」。
大工さんがすぐりというのは、仏語でグロゼィユ・ルージュ。英語でレッド・カランツ。
同じく木いちごは、仏語でフランボワーズ。英語でラズベリー。
すぐりは、八ヶ岳あたりの家々の、昔ながらの庭木の定番のひとつ。木いちごは、「増えて増えて困るから庭に植えたらあかんよ」と親切に意見されるほど、どちらも土地に合った草木です。(でも植えてしまいました)
グロゼィユにフランボワーズ、カタカナできくと都会風でオシャレっぽいものが、目の前にぐしゃぐしゃと茂り、通行の邪魔をしている、という風景もまた幸せのひとつの形でしょう。
写真はすぐりの花のつぼみ。このひとつひとつが輝く赤い実になり、やがて、ひなぎくの全粒粉レモンスポンジの上にぬる透明の 赤いゼリーになります。ではまた。