5月3日2011年 「ビエタは越冬する青菜です」
露地栽培のビエタは、霜がおりるころ、茎が外側に倒れ、たんぽぽの葉のようにロゼット状にぴたりと広がり、やがて株は縮んで冬を迎えます。
そして春になると、古木のようなその株から、写真のように若葉が芽吹き、春いちばんの青菜に育ちます。
そこで原産地・地中海沿岸あたりでは、これを材料にした、海老とビエタの春のスープ、復活祭のパイ(卵・青菜・チーズ)などが、春の定番メニューになっています。
このようにビエタは二年草。毎年種子を蒔くことでローテーションができ、この特徴は、一人力の将来のおばあさんの畑には、都合がよいものです。
ビエタの日本名は不断草(ふだんそう)。
英名スイスチャード、シーケールビート。仏名ポワレ、ベット、ブレット。
イタリア名では、ビエタよりビエトラのほうが日本では知られるようですが、ひなぎくのビエタの一部は代々自家採種。最初にイタリアから来た種子袋にBIETAとあったので、そう呼んでいます。ではまた。