5月7日2011年 「全粒粉スポンジ──朝食のパンのように」
ひなぎくのスポンジケーキは、ケーキに必要最少限の三材料<小麦粉+全卵+砂糖>を、ほぼ同重量ずつまぜて焼く、「三同割のスポンジ」を基本にしています。
そして、この小麦粉の部分に、北海道小麦の全粒粉を使うのですが、小麦の全粒粉は、お米でいえば玄米を粉にしたもの。
穀物粒の80%をしめる胚乳は白色で、そこに胚芽(ジャーム)とふすま(ブラン)の淡茶色の粉がまじり、全体がベージュ色にみえます。
そのベージュ色をベースに、どうやって楽しもうか、というのが、ひなぎくの全粒粉スポンジの、いわばゲームの醍醐味。
ベージュ色の粉に、茶色っぽい沖縄のきび砂糖をまぜると、味もよい茶色のスポンジになります。これが、ひなぎくきつねの看板ガール「全粒粉レモンスポンジ」。
このスポンジはぜひ、朝食のパンとおなじく、スポンジだけを、ミルク・紅茶・コーヒーと召上がってみてください。お好みならヨーグルトを添えると、さらに楽しめます。
そして写真は、同じく全粒粉に抹茶を加えたスポンジ生地を焼くところ。切り分ける目安に、型の底に紫花豆の甘煮を置き、無農薬の緑茶をちらして飾りにしています。