◆アーモンドが落ちる 2012・09・21

春は桜より早く淡紅色の花を咲かせるアーモンド。ご近所には「春いちばん早いピンクの花」と言われています。桜や梅や桃とおなじバラ科なので花も似ていて、桃の花を四角っぽく大きく兄さん格にした感じ。植えて二十年で屋根を越える大木に育ちました。

花のあとには、枝に密着して、光るうぶ毛におおわれた若草色の実がならび、やがて紫がかった緑の実に育ち、そのたいていは夏のうちに「コツン」とかわいい音をたててベランダに落ちます。秋の今、枝に残っている実はかなり大きくなったので、落ちる音は「ガン!」。夜中などギョッと心臓に悪いほどです。

実を開いてみると、桃でいえば果肉にあたるのが外側。扁平な桃の種のような中に、茶色い薄皮を着た胚(アーモンドの粒)が入っています。梅干と構造上は同じです。梅干を食べたあと種をころころ味わい、次いで種を噛み割って、中心の白い二枚の楕円(人によっては「天神さま」と呼ぶところ)を食べたことがある人は、そこがアーモンド。

ざくざく実ればケーキに使えるのにね、残念。消毒すれば収穫できると植木屋さんは言いますが、この木は二階の窓に広がっていて、目の下で小鳥が見れるし、幹には小さいキツツキが来たり、リスが来たりするので、いいのです。2012/09/21




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